bR 膠原病って何?(3)
|
また膠原病は自己免疫疾患であると言われています。
自己免疫疾患とは自分の身体に対して免疫が間違って攻撃してしまう病気です。
|
|
|
|
【図6】左側の図
通常の免疫の働きは、まず病原菌やウイルスが体の中に入ると、体はそれらを異物としてみなします。
この病原菌などの異物を“抗原”と呼びます。
【図7】右側の図
その抗原に対して白血球の仲間であるリンパ球から“抗体”が作られ、この抗体などによってその抗原を撃退してくれます。
つまり免疫とは異物から身体を守ってくれる大切な自己防衛反応だということです。
|
|
|
|
【図8】左側の図 【図9】右側の図
ところが自己免疫疾患では病原菌などが体の中に入らなくても、病原体などの異物に反応する免疫の一部が、自分自身の細胞や組織を抗原とみなして、リンパ球から自分の体を攻撃する抗体などが作られたりして自分の臓器に炎症を起こさせます。
このような免疫の働きによる病気を自己免疫疾患と呼んでいるのです。
|
|
←【図10】
自分自身に反応する抗体を“自己抗体”といいますが、膠原病が自己免疫疾患である証拠として、膠原病に含まれる病気には多くの自己抗体が見つかっています。
血液検査において膠原病の多くの方が陽性となる抗核抗体は、細胞の核と反応する自己抗体の総称です。
|